子育てや育児をしやすい環境が
魅力だという人も少なくありません。
親切なコミュニティ、美しいニュータウンの街並み、
ファミリーに優しい住環境がそこかしこにあります。
大阪市から移住した山口結貴さん。2人目の出産直後から、夫の実家がある三田市で1年間過ごした。「電車で月に一度くらいは行っていました。初夏に行くと、青々とした田んぼの風景がすごくきれいで。出産直後から、主人の実家で1年間お世話になっていたのですが、環境が良かったので、三田に住むことを決めたんです」。
2015年にフラワータウンに家を建てた山口さんご一家。車も購入し、家族でキャンプに出かけることが多くなったと楽しそう。高速道路のインターチェンジも近く、近畿圏全体が遊び場になったという。ゆとりある暮らしを手に入れたようだ。
暮らしについても聞いてみると、「フラワータウンは、比較的初期に開発されたニュータウンで、三田市の中ではシニア層が多い印象ですね。家の前で子どもが遊んで大声を出してしまった時でも、『子どもは元気なほうがいいよ』とか、『この子たちが元気だと、私たちも元気になるわ』など、声をかけてくださるなど、温かい街です。お孫さんが使われていた人形をくださったり、周りに小さい子がいないから、みんなの孫みたいな感じで育ててもらっています」。
もともと都会暮らしに慣れていたという山口さんだが、子どもが生まれたことによって、子育て環境を考えるようになったそう。子育て世代へ、三田での暮らしを紹介する『さんだ住まいるチーム』にも参加した。「私自身、同世代のママの声を聞きたかったので、参加しました。移住イベントや、移住体験バスツアーなどでお話しさせていただくんです。三田は田舎暮らしや農業生活に憧れて移住をされる方も多いですが、子育てにもすごくいい環境。意外と若い人から注目されていないように感じるので、もっと発信していきたいですね」。
伊丹市に移り住み、地域密着型のフリーペーパーの営業職として働きながら、2人の娘を育て上げた黒崎真帆さん。子育ての最中は、街の人の優しさに救われたと話す。「仕事柄、自然とお客さまとの関係が深まっていく。街の人みんなに子どもの成長も見てもらいました。街と一緒に大きくなった、街に育ててもらった感じがします」。
そんな娘たちも成長し、長女は川西市で現在子育ての真っ最中。次女は大学生で、伊丹市で一緒に暮らしている。街の暮らしについて聞いてみると、「住むエリアによって特色はまちまち。大きな企業もたくさんあれば、地域の企業や商店などもあるので、仕事も探しやすいと思います」。
そう話す黒崎さんは、数年前に起業。現在は飲食店のオーナーとして多忙な日々を送っている。「前職で、地域の方々とのつながりができました。店を出す時も、さまざまなサポートをしていただいて。伊丹は、街の人たちの関係性が深いですね。同級生同士だったり、先輩・後輩の関係だったり。友人のような、家族的な雰囲気があって、誰かがなにかコトを起こそうとしていたら、それをみんなでサポートするような気質があります。この店を始めた当初も、みんなが商売を成り立たせてくれようと、積極的に使ってくれたり、紹介してくれたり。そういう温かみがある街のように感じています」。
現在、カフェとスナックの2店舗を経営する黒崎さん。近い将来、3店舗目を、ここ伊丹で出店したいと構想中だ。「女性の働く場をもっと増やしたいですね。私も子育てで苦労したので。お店を出すこと、雇用の場を増やすことも、ある意味地域貢献だと思っています。お世話になった伊丹に、少しでも恩返しできればいいなと思っています」。